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引越

なんというか、まさにホームに帰ってきたという言葉が当てはまる、この落ち着き感。


安成工務店(山口県下関市)の温かくほっと休まる木造りの戸建にひかれたり、エストラストの利便性抜群・間取り良の防府駅前マンションを真剣に考えたりと、当初の時間つぶしから、いつの間にか結構本気で検討してきた家造りも、3年弱の時を経てひとまず休憩。

そう、ついに広島転勤前のアパートに戻ってくることができたから。


昨年3月、当然のごとく想定していた転勤前アパートへの帰還は、一つの空きも出なかったことから断念。そして、悩んだ末に出した結論が、近くのアパートへの仮住まい。敷金を極力抑えてもらい、狭めの部屋で家賃負担を軽減。結果、草木が鬱蒼と茂る雑種地をお隣に抱える日当たりの悪さから年中じっとり、風通し悪く夏場は空気が滞留、冬場は恐ろしく寒い過酷な環境に追い込まれる。

いつか彼の地へ。半年もすればという不動産屋の声は、一向にその気配を見せず。当初、できるだけ荷物はひも解かないという方針も、日が経つにつれ次々に姿を現し、荷物とのバランスが取れない部屋にところ狭しと散らばっていく。こんな落ち着けない家はいやだ。そんな環境が、住宅新築へと心を動かし、真剣に検討した理由でもある。


次に引越せば、今後数年は家を建てることはない。決めるなら目当てのアパートが空くまでに、と新築見学会に積極的に出かけ、工務店についてはほぼ絞り込むも、結局は、地に足をつける理想の土地を整理しきれずに時間だけが過ぎる。


そして、運命の連絡があったのは、7月半ばのこと。来月ついに1部屋空くけど、どうする?と。


焦って決める買物じゃないと、フラット35S期間終了、フラット全額借入制度見直し、各種住宅補助制度終了、消費税増税、地価下落等今後の住宅新築環境の悪化が明らかとなり、あらゆる面で住宅新築ベストなタイミングと十分認識しつつ、目をつむりこの機をやり過ごすことを決める。


盆休みを利用し準備した梱包荷物を引越業者に引き渡し、ほんの数百mの移動を終えたのが、昨日のこと。そして、昨晩、今朝と怒涛の片付けを敢行し、まさに想像していた通りの快適な環境ができあがる。


手頃な家賃からも、決してマンションに比肩するような部屋じゃない。むしろ、新築住宅、マンション見学と肥えた目と、恋い焦がれ膨らんだイメージのおかげで、最初に見たときにはこんなに部屋が狭かったのかと焦ったほど。ただ、荷物の配置を終えると、すべてがしっくりと収まり、それでいて十分にスペースに余裕があるゆとりの空間へと変貌を遂げる。

確かに、無垢材が敷き詰められた床に、十分な広さと吹き抜けのあるリビング、高機能なシステムキッチンや使い勝手のいい収納スペースは理想だけど、今の自分を少し背伸びをしたぐらいの広さや機能を持つこの部屋が、妙にしっくりきたりする。大きく立派な箱は、それに合わせるためさらなる無理が必要になる。バランスのとれた箱で、中の質を保ちつつ、慎ましく生きていく。今のタイミングだからこそ必要なこの部屋に出会ったのではないかと、ふとそんな気持ちにさえさせる不思議。

週末を家でゆっくりと過ごす。そんな選択肢も与えてくれそうなこの出会いを大切にしつつ、少しずつ自分色に染めていきたいところで。
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復興の道筋を聞く(イアン・ブレマー)

日経新聞一面には、先日から「復興の道筋を聞く」と題し、新しい日本に向けた著名人へのインタビューを掲載している。その中でも、8月14日(日)の内容は、今後、日本の目指すべき方向のヒントになる得るおもしろい内容だったから、紹介。
元来、記事全文紹介は避けてきたけど、今回は要約せず。その必読に値する内容を。


・・・
米ユーラシア・グループ社長 イアン・ブレマー氏
世界の政治リスクを分析、助言する会社を設立。顧客は各国の政府系機関や企業。主導国が不在の「G0」時代を主張。41歳。


-日本のリスクとして、政治の「無党状況」を指摘し続けてきた。
「世界は東日本大震災後の日本人の姿に感銘を受けた。甚大な被害にもかかわらず、わずか数ヶ月で復興に動き出した。夏場の電力不足を市民みんなが我慢し、静かに慎み深く解決に当たる姿は他の国はまねできない」
「しかし落胆させるのは、政治の混迷と無策ぶりだ。未曽有の危機にも政治は変わることなく、内紛を繰り返す。日本の未来へ向けた決断ができない。日本のリーダー不在は深刻だ。政治への絶望感が極まっている」


-日本が取り組むべき経済的な課題とは。
「日本で最も強力な経済主体はグローバル企業だ。それが日本を去ろうとしている。国内市場は縮小、労働コストもエネルギーも高い。民主党政権で産業界や官僚とのパイプも途切れ、有効な産業政策も打てない」
「日本は『成長』への投資をあまりに怠ってきた。人口減少は深刻だ。移民はともかく、まず女性が労働参加しやすい環境を整えた方がいい」


-震災後の脱原発論議をどう見るか。
「脱原発は日本経済にマイナスだ。中国やインドはこれから原発利用を加速する。新たな安全技術、適正な規制と透明性の高い運営で対応すべきだ。脱原発では産業空洞化は止まらず、産油国には足元を見られ、国内消費者に負担をかける」


-中国企業の台頭など、企業の競争環境は激しくなるばかりだ。
「世界は西側の自由市場の資本主義と、中国など国家資本主義がぶつかりあう時代に入った。西側から得た技術を使って低コストの資本と労働力でシェアを奪う。ルールの全く違う国家が運営する企業との競争になる」
「世界の石油企業は大手15社のうち13社が国営だ。民間は2社しか残ってない。ただ、その2社の経営は極めて効率的で高い技術を持つ。西側が勝つには研究開発でリードし続けるしかない。高速鉄道など一度、技術が渡ったら次はコスト競争で勝てない。これに適応できない企業は、競争から撤退すべきだ」


-彼らが内包する弱さもあるのでは。
「国家利益のために資本を配分する手法はどこかで効率性を欠く。中国の鉄道事故は運営の不透明さ、安全基準の問題を示した。彼らはカイゼンを続ける組織ではない。カイゼンと企業家精神こそ西側が勝てる道だ」


-世界は主役なき「Gゼロ」時代だと指摘している。日本の進路は。
「米国が覇権を握り、同一の価値判断へ向かうグローバル化の流れに日本がついて行く時代は終わった。自由市場の資本主義と国家資本主義が激しく火花を散らす、極なき時代の中で日本も対応を迫られる」
「日本には本物の外交戦略が要る。貿易や通貨など多様な場面で利害が衝突し、安全保障のあり方も変わる。黙っていてはだめだ。国益や判断基準を明確に主張していかねばならない。国家のトップが外交を主導し、それを支える強力な安全保障の評議会や専門シンクタンクも欠かせない」


-世界の求める日本の役割とは。
「例えば危機に直面する欧州の財政問題。ここで日本の姿が見えない。強い欧州のために何が重要で、何ができるのか。欧州の将来に発言しなければならない。核拡散問題やアラブの民主化などもっと主張すべきだ」
「日本は思慮深く、善意の国であり、長期的な関係を築くことを重視する。震災では持続性や安定性を世界に見せた。かたや世界は成長を追い求め、環境や食糧問題などひずみを生み、危うい次元に踏み込みつつある。日本が国際舞台で果たす役目はとても大きい」


・・・
至極真っ当な意見だが、残念ながら日本のマスコミはこういう意見を取り上げず、日本の有識者もこういう意見を主張しない。

日本の政策を、方向性を決める立場にある人、国民に影響力のある機関には、もっと冷静、客観的に、日本の利益を追求してもらいたい。

被災者の支援は重要なことだが、それは被災後半年近く経過し、未だ第一優先順位にあることじゃない。まず、復興後の将来像、そしてそこに向けた具体策を落とし込む時期だ。

民主党に代わる人材がいるとは思えないが、支障がないことを理由とした消極的賛成は、村山前首相の経験から、積極的に否定する。なにより、脱原発を初めとした朝令暮改の思いつき発言は、トップとしての資質を疑う。旧体制の変革などとは程遠い、所詮民主党とは、市民運動家の集まりに過ぎないとくさし始めたのも、この頃からである。

民主党が残した成果は、政治主導と名ばかりの規制の強化。国民はあらゆる問題の責任を国家に求め、それに応えるように規制が敷かれていく。なぜ、生肉を食べるという食文化を自ら手放すのか、理解できない。外食産業にはびこる食品表示の透明性を求め、正確な情報の下、自ら判断する権利をなぜ主張しないのか。自由とは、自ら勝ち取るものである。一時を支配する空気で決められた規制は、どんな論理も寄せ付けない。夏場の刺身が食べられなくなる日も、そう遠いことではないだろう。

真面目な話をすれば、(グレーゾーン金利利息返還を遡及適用した最高裁判決の流れに続く)消費者金融をターゲットにした貸金業規制法も、派遣を禁止する労働者派遣法の改正も、市場経済や日本の将来像を無視した、各論に対する極論に基づくスケープゴート的手法に過ぎない。そこでもたらしたものは何か。彼らを囲むほんの一部の原理主義者からの熱烈な支持と、それを生活の一部として利用していた多くの健全な人々への被害である。

何を優先すべきか。まず、日本の成長であり、それを支える健全な市場経済であり、そしてそれがもたらす弊害への調整機能である。一部の声が届く人たちの原理主義に流され、最も影響が大きい国家運営がないがしろにされるなら、その人たちには政権に携わる資格がないと断言したい。


「日本は、「成長」への投資をあまりに怠ってきた。」とは、従前からここでも主張してきたことだけど、激化する国際競争の中で弱まってきた経済に対し、それを支えるどころか、内紛に終始する政治は、もはや話にならない。高い治安が維持できるのも、豊かな生活を享受できるのも、新しい道路ができるのも、政治家が国民の声を聞いたからじゃない。世界トップクラスの経済活動により、十分な勤労者への配分と、国家への納税を行っているからだ。経済活動を二の次、三の次に置くようでは、国家運営など成り立たない。ちなみに、この意識の低さが、原発事故の東電全額負担という発想に顕著に現れる。


中国に対する示唆もおもしろい。たゆまぬカイゼン(努力)、効率的で高い技術力。現在の世界を、自由市場の資本主義と国家資本主義の激突ととらえれば、その対応策が見えてくる。そして、自由市場の資本主義の雄として、日本に求められる役割もはっきりする。


なにもしない、人任せ、という昨今の日本の風潮が、その代表である政治にも明確にあらわれ始めたこの頃。ただ、その現状を変え得る人たちが政治という場に見当たらないのが、なんとも残念な現実である。

ハウステンボス滞在記完成

「ハウステンボス滞在記 新設」


先日、広島時代と比べ、ホームページの更新頻度が落ちているねと指摘され、少々発奮。確かにメインを張る食事所の新規開拓は、完全に行き詰まりの感があるが、まだまだネタはあるものさと、ハウステンボス滞在記を作ってみる。

なんとなくそのイメージから近づくことがなかったけど、思った以上に相性がよく、すっかりお気に入りに。また、訪ねる機会を作りたいなと思うその様子を。



・・・・・
「汁なし坦々麺 國松」


これまた先日、広島を訪ね、いつものように広島県庁南の汁なし坦々麺屋「國松」でお土産を買った際のこと。

そこには、楽天市場でネット販売を始めましたとの紹介が。なんと、これまで店舗購入のみ(一応FAX通販はあったが)で、広島に来た時のみの楽しみだったここの汁なし坦々麺が、気軽に自宅で食べられるようになると、その事実に感動。これは、ぜひ紹介せねばと、さっそくここで取り上げる。

お取り寄せの一品が、店舗にどれほど近いのか不明ながら、セントラルキッチンではないところを見ると、味は大いに期待できる。まずはお試し後に報告したいところだけど、なによりスピードを重視。

広島で一大ブームを巻き起こした汁なし坦々麺も、ここ國松が一つの終着駅。それまでB級の域を出なかったものを、一つの料理として完成させた。これからは、ここをベースをさらに新たな取り組みが見られるだろう。

一度食べてみれば、お好み焼き、激辛つけ麺、広島うどん、広島ラーメン等々、多くの魅力的な店を知っていながら、広島を訪ねたらいつもこの店に立ち寄ってしまう、癖になるおいしさの理由が伝わるはず。

うーん、これはなんとも幸せなニュースだと、ただただ喜ぶばかりで。



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「コラプティオ」


ハゲタカ著者・真山仁氏による、中国経済の裏事情と原発メルトダウンを題材にした小説「ベイジン」は、高速鉄道事故を含めたその背景をよく分かると紹介したところだけど、先日、新刊「コプラティオ」が発売されたことから、さっそく紹介。

これは、東日本大震災による福島原発のメルトダウン後の日本を題材にした小説で、震災不況で沈む日本と、そこからの脱却を図るべく立ち上げるカリスマリーダー、そして復活の手段として選ぶのが原発の海外輸出という、これからの日本の行く末を暗示するかのような内容(強いリーダーの出現はまず無理だろうが)。

それぞれの人間模様が交差しながら、その主人公は、政権の裏を暴く若手新聞記者。彼をベースに、政権運営の本質へと掘り下げ、そして内部からは、彼の同級生でライバルでもある、政権の中枢で政策立案を担当する若手政治学者があぶりだす。政治のあり方、これが、この小説の本質的なテーマだろう。


政権監視を標榜する新聞記者を中心に据えたことが、ストーリーの発展性を狭めてしまったことが残念ながら、政治の哲学、求められるリーダー像が見えて、なかなかおもしろい。各所で出てくる格言は、思わず頭でつぶやいてしまう奥の深さがある。

その一つが、第二次世界大戦でイギリス首相だったウィンストン・チャーチルの言葉。

「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす」

まさにその通りと、とっても納得する言葉。仕事に関しては前向き人間で、行き詰った折衝で、半ば諦めた周りをよそに、それでもこういう見方をすればまだまだチャンスがある、今度はこういう手法でやろうとよく提案をしたりする。よくそんなに前向きになれるねと諭されながら、うーん、なぜこういう見方ができないのかな、自分が楽天的すぎる(予測が甘すぎる)だけなのかなとちょっと考えてしまっていたものだから、この言葉がストレートに心に響いてきて。

前向きにとらえるだけで、物事の可能性は一気に広がる。視点を変えない限り、何もアイディアは浮かんでこない。なんとかなる、なんとかできるという楽観主義だからこそ、あらゆる手段を模索する。だから、結果的に、すべての困難の中に好機を見いだせる。


発売時期を急ぎすぎなければ、主人公を政治学者に置きどっしりと腰を据えた内容にすれば、もっと深みのある今後の日本への指針になりえただろう。ただ、その内容からは、自分への忠告、助言を多く見いだした、二度目を読み直したくなる良著であり、数少ない読むに値する経済小説としておすすめしたいところである。



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「お礼」


どのページが人気かなと、お気に入り投票の伸びない票数をたまに見るのもひそかな楽しみ。そんな中、先日はめずらしくコメントをいただき、「文章が読んでて小気味よく,楽しく読めます」というお褒めの内容だったから、一人喜んでたりする。

モチベーションがあがったから、勢いよく作りこむということはないけど、そんな評価がここをのんびりながら長々と続ける理由の一つではある。

この日記の目的は、情報発信。近況報告も含めて、またつらつらと記せたら。

山口の夏

ここ最近は、かなりな充実の日々。出張、プライベートと、あちこちに出かけたそんな記録を。


先週末は、ここ5年続く長門時代の友人との無人島バーベキューに、長門市へお出かけ。
小型船に乗り込み、目当ての無人島到着後は、火起こしや魚釣り等各々の役割に分かれて、作業を開始。早いうちに素潜り能力を見切られ、魚釣りが自分の担当。仙崎湾沖では、瀬付きの鯵が釣れるらしいが、そんな当たりは全くなく、小型の魚を2匹ゲット。まあ、とりあえず言い訳程度の役割を果たし、一安心。

持ち込んだ鶏肉や釣った魚、飯ごう炊飯に焼きそばと、豊富な食材でお腹もいっぱい。昼過ぎには一時小雨が降る天候ながら、ここ最近の好天が透き通る海を演出し、なんとも心地のいい時間を過ごす。余った餌を片手に、簡易シュノーケリングを試みたりと、一年ぶりの海を楽しみながら。

後片付けまで含めて、6時間を海で過ごすから、なかなかの大イベント。とまれ、バーベキューに向けた準備、火を囲んでのだらだらとしたおしゃべり、食後の泳ぎタイム、後片付けであっという間に時間が過ぎるんだけど。


バーベキュー後は、毎度同じく湯免温泉に足を運び、一休憩。昨年に続き、湯免祭りと重なったため、入浴料無料の恩恵に授かる。温泉、祭りとゆっくり過ごし、19時過ぎに本日2つ目のメイン、長門市の料理屋「吉松」に。


吉松は、山口が誇る日本海の幸を存分に楽しませてくれるお店。大将本日一のおすすめ、仕入れ値一匹2千円というアマダイの塩焼きは、ほくほくの柔らかな食感に、繊細なうまみが印象的。鯵の南蛮漬けは、またオリジナル。絶妙な酢漬けの味わいに箸が進んでいると、これは酒のあてだから、少しずつ食べるものだと周りに諭されながら。

鯨のベーコン。これは、ここを訪ねたなら必ず頼む一品。長門の鯨料理は、その店次第なのだろうが、下関のレベルを軽く超える。扱う店が限られるから、確実にレベルの高い一品に出会え、合わせて他の新鮮な魚介を食べられるから、鯨を食べるなら長門でと思う。

最後の締めは、うに釜飯。香りの高さと、広がるうまみは、何とも言えない幸せを感じさせる。他では決して味わえない、至福の瞬間。これがあるから、また夏が近づけば、長門の海を思い出すわけである。

yosimatu2.jpg 吉松2 吉松3



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長門で一泊して、翌日は夜から山口でのイベントに参加。

売出し開始日にさっそく電話入手したチケットは、「野田神社神事能 山口薪能」。その雰囲気から大のお気に入りの野田神社で、狂言と能の舞台があるというだけで、十分にその価値あり。その上、狂言の演者が野村萬斎というなら、参加しない理由がない。

神事能だけあり、舞囃子、仕舞に火入れ式と格式をもって進んでいく。狂言は、いなか者と人売りの駆け引きが笑いを誘う磁石。野村萬斎の狂言は、長門市で恒例開催される人間国宝の会以来7年ぶり。やはり、彼の狂言は、すがすがしい品のある演技で見るものを引きつけ、本当に魅力があると感心。

能は、源義経の都落ちを描く船弁慶。笛や囃子のにぎやかな演奏に一気に能の雰囲気へと引き込まれ、静御前の凛とした優美な舞には、日本人の美意識をあらためて認識、薙刀を振るう平家怨霊との立ち合いは圧倒されるほどの迫力があり、張りつめた空気感とともに、なんとも気持ちのいい時間を過ごす。

イタリアでは、夏になれば屋外でのオペラ鑑賞が風物詩として人気を博しているが、狂言や能といった日本文化を、涼やかな風が流れる夕闇の下鑑賞し、日本におけるあらたな文化の根付きをかすかに感じる。

鉄筋コンクリート造りの大ホールで鑑賞することが当たり前になっている最近の傾向。歴史のある能楽堂が、神社など屋外に設置されていることから、本来の能や狂言の鑑賞スタイルは、屋外の舞台にあるのではと思うところ。そんな雰囲気も含め、数少ない本物の鑑賞機会だからこそ参加したいと思うし、期待以上の内容に、惜しみつつ後にしたところである。

野田神社1 野田神社8 野田神社2
左:木々が生い茂る階段の先が境内。
中・右:広い境内の北側に、野田神社と豊栄神社の二つの神社がある



野田神社3 野田神社4 野田神社5
左:野田神社。柵を境に、決して踏み入ることのできない領域に建てられた、装飾のない、武骨な木造建築に魅せられる。
中:薪能の会場。駐車場スペースを観客席として利用し、その先に総檜造りの舞台がそびえる。
右:舞台に描かれた松が美しい。



野田神社7
辺りが暗闇に包まれるとともに、自然と浮かび上がってくる舞台が、どこか神秘的な雰囲気を作り出す。輝きを増す月明りは、しなやかで優美な演者とそれに魅せられる人々を包み込み、幽玄の世界へといざなっていく。



・・・・・
最後は、昨日10日、出張がてら訪ねた香川県、岡山県について・・・、といきたいがそろそろ時間切れのため、また次回にということで。

ナポリピッツァ

やっぱりピザは、モッチリ食感と噛むほどに広がる小麦のおいしさを楽しめる、ナポリピッツァがお好み。山口にもピザを出す店は多いけど、本場のナポリピッツァを感じさせてくれる店が見当たらないのが、返す返すも残念。千円ちょっとでピザランチでも出してくれたら、喜んで食べに行くのにと思いつつ。

近場でいえば、広島が最寄で、ピッツァリーバタオルミーナが個人的な双璧だし、アリエッタは千円ランチでナポリピッツァを食べさせてくれる貴重な店。広島以来、おいしいピザを食べてないなと思い、今回は積極的に選択。先週半ばの博多出張の際のランチの選択の話なんだけど。

今春オープンの博多駅ビルは、街中までの移動という無駄な時間をなくしてくれた、ありがたい存在。ここでなんでも済んでしまうから、天神や大名といった繁華街からすっかり足が遠ざかる。阪急百貨店の店舗構成や東急ハンズといった専門店も見て回るだけの魅力を持つし、やっぱりお気に入りは本屋のMARUZEN。

やっぱり本は、平積みなり、縦置き表紙見せで、歩きながら目に入る並びで置いてほしい。大量に並ぶ本棚を抜けながら、目に留まる本を見つけては足を止め、ぱらぱらっと目を通す。目に入る数が多ければ、普段目に留まらない本も手に取ることになり、いつもと少し違う分野の本にも触れられたりする。

山口の本屋も規模が少し大きくなり、ネットを使えば手に入らない本はないけど、やはり買うのは、直接手に取り、興味をひかれ、相性がいいなと思った本。そんな出会いを多く作ってくれる大規模書店は、ついつい足を運んでしまう存在で。

と余談はさておき、駅ビル9階のくうてんエリアは、全国メジャー料理屋が並ぶグルメスポット。せっかくの博多なら、わざわざ百貨店のレストランで食べなくてもと思いがちだけど、ここの駅ビルだけは、ひかれる店が多く、まだまだ積極的に選ぶとこ。

黄金週間小旅行で訪問の牛タン炭焼き利休は、一番人気の40分待ちだけあり、厚みと柔らかさが両立する最高の牛タンだと感心したもの。牛タンの味を思い出しつつも、せっかくなら違う店でと今回選んだのは、その利休の隣にあるピザ屋さん「ピッツェリア エッセ ドゥエ イルビナーリオ 博多店」。

厚みのある耳部分は、中までモッチリ、小麦のおいしさが口の中に広がり、これはおいしいと久々の本物ナポリピッツァに感心。ちなみにランチメニューは、前菜・ピッツァ(5種より選択)・ドリンク・デザートが1800円、サラダ・ピッツァ(1種)・ドリンクが1200円。選んだピッツァは、シンプルなマルゲリータで、トマトソースもおいしく、これぞの一品。

うーん、広島で積んだ経験値を活かしたかったが、ぐうの音も出ず、これはおいしいと褒めるのみ。ピッツァリーバのように、水牛モッツァレラ乗せなり遊び心満載の野趣的なおいしさとは少し違うけど、平均点90点をたたき出すような、間違いのないおいしさを楽しめる。

今回は、がっつりピッツァを食べたいという思いから、二人利用でどちらもピッツァを選択したけど、二人以上ならパスタとピッツァをそれぞれ選びたい。さすがにピッツァは食べるだけの量があり、違う味も楽しめたらと思ったものだから。

こういう店が山口にあれば・・・、とつくづく思った博多ランチで。


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