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2つの閉店

お気に入りの店がなくなることの衝撃は計り知れない。

まず、防府駅うどんの閉店。

思えば、小学校5年生当時、徳山への塾通いと一人電車で通った帰りの楽しみが、節約した交通費+αで食べる、280円の天ぷらうどんだった。スーツを着たおじさんたちに両脇を挟まれ、カウンターで食べる立ち食いうどん。ときにサービスで、生卵や稲荷ずしを付けてもらう暖かな雰囲気。あの独特のスープの味わいと、天ぷらのおいしさは、大人になっても印象が変わることなく、お気に入りの一品だった。

つい先日、久しぶりにと駅うどんを食べに防府駅に寄り、いつものお店で注文したら、出てきたのは透明度の高いスープと、厚みのある天ぷら。一口食べて、これは小郡駅の駅うどんじゃないかと当惑する。

思わず、店のおばさんに、店の経営が変わりました?、ここは小郡駅うどんと関係がありますか?、と質問。

そして、予想通りの答え。昨年、これまでの駅うどんが店を閉め、新たな小郡駅うどんのグループが経営を始めたと。

防府駅が2階建てへと建て替えられた際、防府駅うどんが新たな店舗で営業を続ける聞いた時のあの喜び。姿かたちが変わっても、未だ心にあるかつての防府駅の雰囲気が、駅うどんの終わりとともに、静かに消えていく。

雪の降る寒さの中、湯気がたつうどんの汁を飲み干し、おばちゃんたちにかわいがられながら、心も体もあたたまる。親には内緒の、このうどんを食べたい一心で、お金をやりくりしていた、10歳前後のあの瞬間。

自分の中の防府駅の終焉。一つの区切りを、ただただ悲しむ。



・・・・・・・・・・・・・・・
そしてもう一つ。

防府の末田・堀越壺まつり。

この週末、66回をもって最終回を迎える。理由は、実行委員会の高齢化等々とあるのだけど、これは防府市にやる気がないだけで、これまでの人気、集客力を考えれば、もう少しまじめにテコ入れすればいいのにと残念がる。

何のために、地域起こし協力隊を隣町の富海に入れ、藍染めなんぞの活動をさせているのか。壺まつり拡大版として、地域の文化・芸術まで幅を広げ、地域起こし協力隊を主体に、地域が潤う仕組み、地元に開催メリットが大きいイベントにすれば、66回も続いたイベントがつぶれることはなかっただろう。

と、それは不満であって、衝撃を受けたのは、末田焼の中の唯一とも言えるお気に入りだった真山窯が、焼きものづくりをやめたという事実。

いつもの店舗には、末田焼の歴史を紹介する映像が流され、作品の販売は一つとしてない。防府指定有形民俗文化財に指定されている、店舗隣の登窯で火おこし作業が行われていたから、そこで話を聞いてみると、そこには真山窯の窯元が。なにやら、もう年だからと引退された様子。

防府市の文化財として、登窯で蛸壷(末田焼のルーツ)製造を紹介する場所になっているようだけど、やはり文化の価値は、形を残すことではなくて、新しい文化を創造していくこと。形を残すと決めた時点で、その文化の成長は止まり、ただ過去の遺物の継承でしかなくなる。

素朴な味わいの、やさしい雰囲気(かつ手ごろな値段)の焼き物で、我が家もコーヒーカップのセット等々、壺まつりのたびにお気に入りのものを購入していたもの。前回、傘立てを購入し損ね、今回あらためて検討しようと思っていた矢先に・・・

壺まつり自体は、堀越焼・末田焼の作品が限られ、県内の光市や萩市、さらには県外の焼き物がほとんどを占める、趣旨がよく分からないまつりだったから、その終わりを受け入れるとしても、お気に入りの窯元がなくなったことはあまりにも残念で。

280424tubo1.jpg   280424tubo2.jpg
左:真山窯の登窯。発祥でもある蛸壷を、焚木を投入して焼き上げている様子。煙突からは黒煙が立ち上がる。
右:線路を渡った海側には、数少ない窯元、堀越窯が。この窯の作品も雰囲気はいいけど、値段もまた良い。焼き物には、日常的に使える手頃さを大事にしているこの頃。



280424tubo3.jpg
いつものお気に入りの景色。踏切から富海方面へ、まっすぐ続く線路と、その先に広がる海の景色。左側にたつ幟が、壺まつりの会場。

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Author:hiro

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