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クライマックスシリーズに思うプロ野球のあり方

往年の広島カープファンとして、クライマックスシリーズ(セリーグ)の地上波、BS放送がないと知り、プロ野球文化の衰退を情けなさとともに実感する。

数年前に、視聴率が取れないからと日本テレビが地上波の野球中継をやめたことは、プロ野球を国民の娯楽とすることをやめたことであり、将来的なプロ野球ファンの創出を諦めたことでもある。

往年のファンはBSやスポーツニュースで野球を追いかけるだろうが、野球そのものに触れないまま成長する世代が、今後は大半を占めることに、どこまで危機意識を抱いているのか疑問に思う。

クライマックスシリーズとは、リーグ戦の集大成であり、その数試合でさえ、一般家庭で視聴可能な地上波、BSで放送されないことは、日本野球機構自体に大きな認識の欠落があることを示す。視聴率が取れないから、放送局の判断で放送しないのは仕方がないのではなく、日本野球機構のプライド、存在意義にかけて、どのような営業をかけてでも、クライマックスシリーズを放送させなければいけなかった。シーズンの集大成であるこのシリーズに、放送する価値がないと世間に示すことは、半年にわたる143試合の価値を否定することにつながる。これまでの143試合に価値を付け、プロ野球の存在意義を示すためにも、放送局の都合にかまわず、地上波・BSでの放送を実現すべきだった。

テレビ局にとっても有力なコンテンツとして、二人三脚でプロ野球文化を作り上げ、いまでも野球選手の番組出演やスポーツニュースへの貢献を踏まえると、相応の協力を求めるべきだろう。


ちなみに、日本シリーズのあり方については、個人的には、ペナントレースと日本シリーズははっきりと区別し、別の大会として位置づけ、それぞれで優勝を評価すればいいという考え。ペナントレースと別物なら、ペナントレース優勝者同士が日本シリーズを戦うのが理想という発想もなくなる。クライマックスシリーズの勝者が戦う時点で、日本一の称号はそぐわないのだから、Jリーグでいうカップ戦ぐらいに位置づけるのでちょうどいい。

贔屓のチームが、1位チームとしてクライマックスで戦うのを見ながら、これはとても公平な制度ではないと疑問ばかりを感じる。まさに、ペナント1位チームを勝たせるための戦い。1勝のハンディはもとより、全てホームゲームで戦える上、ファーストステージを戦うチームは、セカンドステージの初戦でエースを投入できず、圧倒的な不利な状況で戦わざるを得ない環境となっている。

そこまでしてペナント1位チームを日本シリーズに出させたいなら、クライマックスシリーズなどしなければいいし、やるからには、各チームが公平な条件のもと、戦略や戦術を尽くして戦える環境を用意すべき。真剣勝負だからこそ、応援に緊張感も生まれるし、おもしろみもある。

となればやはり、ペナントの延長ではなく、完全に切り離したカップ戦として、ホーム&アウェイで8チームがトーナメントを戦い、優勝を目指すのが理想といえる。その視点に立てば、Jリーグの天皇杯のように、プロ野球チームに限定せず、大学野球や社会人野球の優勝チームも加え、各リーグ4位チームと戦えば、新鮮さも、おもしろさも、ドラフトの楽しみも増してくるだろう。

自民党総裁の任期も延長されるように、時代の変化に対応できない組織は、衰退するだけ。プロアマ規定などという過去の遺物にとらわれていては、ますます存在価値をなくすことになるだろう。とはいえ、公平さを醸し出しているドラフトさえ、公然と認められる裏金や1位選手の囲い込みが存在する、世間の常識から外れた自称・勝負の世界だけに、多くを期待しても無駄なのだろうけど。


(参考)
クライマックスシリーズを閲覧可能なネットサイト。スポーツはテレビで見る時代ではなくなったようで
野球直播園地

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